イベントレポート:2/28(水)「AAI起業部発AIDアントレプレナーシッププログラム主催:先輩たちの経験から学ぶLocal to Globalキャリアイベント」
学び舎mom代表の矢上清乃は、2021年8月より愛知県立大学と愛知県立芸術大学が主導するAAI起業部のアドバイザーを務めております。
「AAI」は、(愛知県立大学・愛知県立芸術大学・INNOVATION)の頭文字から名づけられています。そのAAI起業部の活動の一貫として、2月28日にゲストをお招きして、「先輩たちの経験から学ぶLocal to Globalキャリアイベント」が名古屋市の会場とオンラインを結んで開催されました。
プログラムの詳細と登壇者のプロフィールはこちらをご覧ください。
イベント情報:2/28(水)開催 「AAI起業部発AIDアントレプレナーシッププログラム主催:先輩たちの経験から学ぶLocal to Globalキャリアイベント」※会場:名古屋市千種区&オンライン開催
■AAI起業部とは?
AAI起業部は、愛知県立芸術大学と愛知県立大学から社会にイノベーションを起こすことを目指して、2021年に創立されました。起業をすることだけが目的ではありません。大きく変革する社会を見据え、社会で活躍するためにはどのような方法があるのか?何をどう準備していけばよいのか?先輩メンターのアドバイス、専門家によるセミナーや多様なメンバーによるワークショップを通じて、個々の考えをまとめていくとともに、起業家になるための具体的なノウハウを学んでいきます。
【AAI起業部 Webサイト】 https://aai.itri-apu.com/
■AAI起業部×学び舎mom のつながりは?
学び舎mom株式会社代表取締役 矢上 清乃が「2021年AAI起業部アドバイザー」に就任したことがきっかけで、学び舎momはAAI起業部事務局として学生向け起業講座「AIDアントレプレナープログラム(全5回)」の企画・運営に携わり、本年度も継続中です。
学び舎momがAAI起業部で開催した主なイベントは、「AAI起業部2021 アントレプレナースペシャルイベント~さあ未来に向けて-Action Trumps Everything-行動しよう!~」「AAI起業部2022 AIDアントレプレナープログラムキックオフイベント ~起業だけじゃない?!部活、就活、婚活、あなたの未来に役立つアントレプレナーシップ~」「AAI起業部2022 AIDアントレプレナープログラム成果報告会」などがあります。
「AAI起業部発AIDアントレプレナーシッププログラム主催:先輩たちの経験から学ぶLocal to Globalキャリアイベント」のプログラムは第1部のセミナー、第2部の国際交流、そして第3部の懇親会のセクションに分けて実施されました。
今回、運営準備なども学生さんが主体で開催されました。
また、最近、AAI起業部と親交が深まっている名古屋商科大学の学生さんの参加も多くいらっしゃいました。
第1部のオープニングとして、企業勤務や大学の研究者としての経験の後の起業、そして海外滞在経験を含めた幅広いご経験をお持ちの高砂電気工業 未来創造カンパニー代表取締役社長 平谷治之さんの基調講演から始まりました。
海外でのサバイバル話や、困難な状況でも知恵や創造力を駆使して、道を開いていくというバイタリティーにあふれるご経験を語っていただきました。「恵まれていなかったから、恵まれた」という言葉がとても印象的でした。
先の見えない時代を生きるための必要な資質について語っていただきました。
学生と社会人の違いなどのアドバイスや、グローバルで生き抜く為のポイントなど、これから社会人になる学生への素晴らしいメッセージを頂きました。
基調講演の後は、AAI起業部学生のプレゼンテーション、そして愛知県立大学OGのプレゼンテーションが続きます。
AAI起業部からは、愛知県立大学外国語学部中国学科4年生松垣 貫太さん、そしてAAI起業部部長の同学部英米学科4年江ノ本隆さんが登壇しました。
松垣さんは、勉学の傍ら、バレーボールの楽しさを広めながら、部活動を担う学校教員の負担を軽くしたいとの思いから、愛知県の知多半島でバレーボールスクール「ブイチタ」を主宰されています。ボランティア活動から始め、継続していくにあたっての課題にぶつかりながらも、SNSを活用した広報活動を展開して、着々と認知度とサポーターを増やしています。
江ノ本さんからは、AAI起業部の活動と、企業や組織に就職する以外のキャリア形成の選択肢としての起業の可能性について語っていただきました。
このように学生達が社会にイノベーションを起こすことを目的として自ら起業部を創立し、起業をすることだけが目的でなく、大きく変革する社会を見据え、社会で活躍するためにはどのような方法があるのか?何をどう準備していけば良いのかを模索していく姿をみて、他の大学から参加した学生達も興味をもった様子で、運営方法などについて積極的な質問がなされました。
第1部の最後は、愛知県立外国語学部卒業の先輩起業家で、現在在宅秘書やコンサルタントサービスを提供するI-worksを主宰されている居安亜希子さんがオンラインで参加してくださいました。大学を卒業後に企業に就職したものの、結婚・出産を経て仕事との両立に悩み、断念し、起業するに至った経緯や思いを語っていただきました。子どもを持つ多くの女性が体験し、思わず共感する内容だったのではないでしょうか。
そして休憩をはさんだ第2部は、国際交流をテーマとして、英語でのプレゼンテーションと質疑応答が行われました。このセッションでは、学び舎momのスタッフが司会進行をさせていただきました。
最初のゲストスピーカーとして、株式会社留学ソムリエの代表取締役大川 彰一さんがオンラインで登壇されました。
大川さんは、海外留学・就職・インターンシップの紹介やコンサルを手掛けるグローバルキャリア育成のスペシャリスト「留学ソムリエ」で、多くの著書も発表されています。
今回はグローバルインターンシップについての著書『グローバル就活・転職術』のエッセンスを英語でプレゼンして頂き、とにかくグローバルに働く選択肢を知ってほしい、そのために今海外で経験を積もう!ということを全力で学生達に伝えて頂きました。
またグローバル就職に関する秘訣もたくさん教えて頂きました。
最近は、若い世代が内向きになり、海外に出たり、留学を希望する人が減っていると言われていますが、世界に出てグローバルなスケールで働く選択肢とその魅力を知ることができました。
また、
Your time is limited,so don’t waste it living someone else’s life.
あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。
というスティーブジョブズの言葉を引用した学生へのメッセージが強く心に残りました。
もう1人のスピーカーは、「スケッチジャーナリスト」として活躍されている大角真子さん。
愛知県生まれ。名古屋市立大学芸術工学部でデザインの基礎を学んだのち、タスマニア大学大学院にて修士号Master of Architecture取得 。2012年「スケッチジャーナリスト」としての仕事をタスマニアで開始し、帰国後も日本各地で活動を続け、長野県にて、絵と花とピアノのあるアトリエ「WANDERLUST」主宰(-2019)を経て、現在は愛知県蒲郡市にて、世界中のみんなが、それぞれの暮らしを大切に、共に生きていきやすい社会を願って「空想スケッチ」「スケッチジャーナル」などの事業を展開されています。
世界中のみんなが、それぞれの暮らしを大切に、共に生きていきやすい社会を願って、さまざまなバックグランドの人々の思いを絵や建築デザインなどの形にする創作活動説明と、ご自身が大切にされているコンセプトについて語っていただきました。
どちらのプレゼンテーションの後にも、会場の参加者の方からの英語での質問やコメントがされ、参加者、特に学生さんたちの関心の高さと熱心さがうかがえました。
今回外国語学部の学生も多かった為、みな堂々と自分の意見をしっかり英語で述べ、質疑応答に対応する逞しい姿も見られました。
高砂電気のインドから採用されている社員、アディさんからも大川さんのプレゼンの中で述べられていた「Adventurous Spirit」についても意見を頂き、学生さんたちにとっても刺激的なセッションとなりました。
第3部は同じく愛知の女性起業家、地元の素材を活かした優しいお料理、あいさいやの久保さんにご協力頂き、立食形式の懇親会を開催し、会場参加のゲストや他の参加者とのさらなる交流を深め、
話が尽きず夜遅くまで盛り上がりました。
学生さんたちにとって、今後の未来につながる出会いの機会を持つことができました。
学び舎momは、来年度もAAI起業部員の多様なメンバーたちと共に、それぞれの中に眠る小さな「実現したいアイデアのタネ」を大きく育て、多くの人々とアイデアを結びつけるためのサポートや、多様なバックグラウンドの先輩起業家、OB/OGたちとの連携を進めていく予定です。ぜひ皆様の引き続きのご支援をお願いします。