AAI起業部(愛知県立大学×愛知県立芸術大学=INNOVATION)「AIDアントレプレナープログラム(全5回)」報告
学び舎mom代表矢上清乃は、2021年8月よりAAI起業部(愛知県立大学×愛知県立芸術大学=INNOVATION)のアドバイザーに就任し「AIDアントレプレナープログラム」に携わってまいりました。
「AID」は、「AAI起業部 ×Innovation × Diversity」 の頭文字から名づけられたもの。全5回の「AIDアントレプレナープログラム」を通じて、学生達はゼロからスタートアップのタネを見つけ、それぞれのアイデアを作り上げました。
学生向けの起業家精神(アントレプレナーシップ)養成講座は他大学でも数多く開催されていますが、多くは男性の起業家が講師をつとめ、男子学生が主体となって進められるものが多いようです。一方、外国語学部を持ち国際的な教育に力をいれている愛知県立大学、アートの観点を持つ愛知県立芸術大学による「AIDアントレプレナープログラム」では、女性向けの学びやキャリア開発支援を行う当社・学び舎momがコラボレートすることで、女性起業家による講演や、女性の視点からの起業アプローチなど、多様性のあるカリキュラムを実現することができました。
第1回(2021年8月25日(水)開催)
新型コロナウイルスの感染拡大のため、オープニングセレモニーはオンラインでの実施となりました。この時はAAI起業部員のほか、AICHI VALUEプログラム(愛知県の留学生地域定着・活躍促進事業)の一環として学び舎momが受け入れた外国人インターン留学生2名も参加しました。彼女達を含め、ほとんどの学生は起業について学ぶのは初めてです。受講後のアンケートでは、女子学生からは将来の自分の働き方を考える上で参考となったという声が多く挙げられ、男子学生からは男女共同参画の当事者として受け止めたいという意見が寄せられました。
第2回(2021年10月27日(水)開催)
第2回は、オンラインではなくリアルでの開催を実現することができました。第2回では「ミーニングノート」を開発した株式会社ダイジョーブCEO 山田智恵氏をお招きして、チャンスをつかむメソッドについてお話いただきました。第2部のディスカッションでは、初めてのリアル参加ということもあり、部員同士熱く深く議論することができました。
第3回(2021年11月24日(水)開催)
第3回もリアル開催をすることができました。第1部では、株式会社カチノデ代表取締役 森一浩氏をお招きしての講演です。森氏は芸大OBであり、学生時代に起業されました。ご自身の経験や今後のビジョンについて語っていただきました。
第2部では各自のアイデアをリーンキャンバスにまとめあげました。
第4回(2021年12月22日(水)開催)
第4回の第1部では、メンバーが集まった県立大学にて講師の株式会社アトリエはるか代表取締役社長 西原良子氏とオンラインでつないでの開催となりました。
AAI起業部アドバイザーのEY新日本有限責任監査法人 松葉由紀子氏との対話形式で行われた講演で、アトリエはるか創業のきっかけからこれまでのあゆみ、また3児の母でもある西原氏の子育てのことなど、女性起業家ならではのリアルなお話をうかがうことができました。「あったらいいな」を形にビジネスを展開された西原氏のエネルギー溢れるストーリーに、起業部メンバーも心踊る時間を過ごしました。
第2部では、「あなたの夢のタネを考えよう」と題し、各自のアイデアを発表するワークショップを行いました。
第5回(2022年3月9日(水)開催)
最終回は、まん延防止措置が発令される中、小規模での開催となりましたが、その分内容の濃い、メンバーの発表中心の会となりました。
発表会では、これまで温めてきた想いをビジネスへと展開しようとするメンバーや自身の特性について社会に知ってもらいたいというメンバーなどの発表があり、それぞれに約半年間、本プログラムで学んできたからこその内容が披露されました。
さいごに
全5回のプログラムが無事終了し、起業部のみなさんだけでなく、当社スタッフも運営に携わる中で、小さなタネから社会のためになる新たな取り組み、ビジネスがどう誕生していくのかを学ぶ良い機会となりました。来年度も引き続き、AAI起業部のみなさんと共に、多様なメンバーの一員として、アイデアを形にするお手伝いをさせていただきたいと思います。
Photo by Ritsuki Kokubo
Article by MYTi of 学び舎mom